『"中学受験をしない選択"のその後 大学院で留学を考える大学生に育ちました』

関東圏では中学受験が盛んで、公立中学にいくとお先真っ暗なのでは?と

思ってるお父さん、お母さんも多いのかもしれません。

我が家はそういうわけではなかったのですが、ちょうど進学を考える時期に近くの

公立中学の評判がとても悪くなり、中学受験の準備も進めながら様子を見守ることに

しました。

学校を選べば私立中学の学習環境は公立中学よりも良いものであることはわかって

いても、小学生という友達とたくさん遊んでケンカする経験もできるこの時期に

塾で詰め込む時間を過ごさせることに抵抗を感じたことと、某受験塾の通信講座を

取ってみて「中学の学習が前倒しになっただけなら、急がなくていいのではない?」

と思ったこともあって、マイペースにどちらも選択できる準備をしていくことに

したのです。

中学受験の準備と言っても、年に2回ほどとある受験塾の入塾テストを受けてみる

(準備にはちょっとコツがいるかも)くらいですが、対策もうまくいって常に

最上位クラスの入塾資格をとれていました。

これなら急がなくてよいかなとも思いまして。

何よりも、本人が「塾に行くより外で遊びたい!」と言ってたこともあって(笑)

 

そして最大の懸念事項だった公立中学の状況については、噂ばかりが先行している

ようにも見えたので、同級生のお母さんたちに「中学の校長先生に直接お話を

聞る?」と誘ってみました。

その結果、なんと8名も一緒に校長先生をお訪ねすることになったのですが

これは大正解でした。

ちょうど校長先生が替わられ「私が責任をもってお子さんたちを預かりますから

安心して進学させて下さい!」と言われたのです。

後で色々を知ることになるのですが、この校長先生は海外でも指導された経験も

あり、尊敬できる人格者で、中学はみるみる変わっていきました。

これが長男が5年生の終わりの頃でした。

 

「そうか、それなら受験をしなくていいから、その費用は違うことに使えるよねっ!」

とのん気に?喜んで、親子でオーストラリアに1回、アメリカに2回もホームステイを

することになりました。

このことはまた別にご紹介できたらと思っていますが、この経験は息子たちの

生き方を変えたかもしれません。

 

<シュタイナースクールのキャンプにも参加した次男>

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長男は、公立中学から公立の進学校へ進学し、国立大学へ。

友達とたくさんけんかもして外遊びもして、という小学生時代は彼の人格の土台にも

なったと思います。

大学生になった今はアメリカンフットボール部で活躍しているようで、この後進学

予定の大学院では留学も考えています。

高校、大学で、一生の友人になるであろう仲間と出会えたのも、小学生の時に

多様性の中で培われた人間関係のバランス力も助けになっている気がします。

 

とはいえ、息子たちが選択しなかっただけで、今も中学受験が悪いとは全く思って

いません。

そこで得られる学習環境は、受験に成功した人たちだけが得られる特権だとも

思います。

ですが長い人生で必要な力は「学習環境」からだけでは得られないというのも

今実感していることです。

いつどこでどのように時間を使うのか、人に与えられる時間はきっと平等なのですね。

 

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