『小学校算数 位取りの学習はカラフルなクリップで!』
「小学校算数が苦手みたい・・・」と思ったときに、深く掘り下げていくと
その原因となるは、実は低学年で身に付けているはずの「位取り」だったり
します。
他にも、算数につまずく原因となる概念は以下のように分類できます。
・十進位取り記数法(位取り)
・数と量の一致 ←機械的に計算のテクニックを覚えた場合は要注意!
・図形
・単位(単位体系、単位の必要性)
・計算術(日本の場合)
「算数・数学塾」の低学年クラスでは、「カラフルなゼムクリップを数えて
記録しよう!」というお題を出して、100を超える数を数えることにしました。
ところがお題にするまでもなく、カラフルなクリップが出てきて、しかもそれが
1人1箱(といってもダイソーなので1箱150個入りで110円なのですが)使えると
あって、子どもたちはもう大はしゃぎ!
「たくさんあるね~! かぞえたい!」
と、いうまでもなくやる気満々なのです。
私の方では、あらかじめ150個からそれぞれ18個、19個などを抜いておいて、1人ずつ
答えが違うようにしておきます。
「え~っと、いち、に、さん、し・・・じゅう! これでまとめておこっと。」
という子もいれば、10ずつ数えたものを空いた箱に入れていく子もいます。
ところが、どんどん箱に入れていくと途中が数が分からなくなってしまって、やっぱり
10のまとまりにするのが良さそう!ということになりました。
みんながそれぞれ数え終わり、次はいよいよ記録します。
例えば131個だった子は、位取りシートとタイル(紙で自作可能です)で、記録方法を
確認します。
まとまりになれなかったクリップは1個なので一の位に「1」の数字を置きます。
十のまとまりは13個もできてしまいました。
さてこまった、だって十のくらいに使える記号(数字)は9までしかありません。
10より多いとその位にカードが置けないのです。
だって記号がないのですから。
「いつも10個あつまったら隣の位に行くよね!」
と話すと、子どもたちも位取りのルールを思い出して、10のまとまりが10個なので
百の位に「1」のカードを置きました。
そして残った10のまとまりは3個なので、十の位に「3」と置きます。
位取りシートに「131」と置けました。
「1のカードは2枚使ったけど、どちらも同じくらいの多さかな?」
と聞いてみると。
「違うよ、だってこっちは百なんだから!(百の位を指して)」
と答えてくれます。
ここでは、あえて同じ「1」が答えになるようにして、同じ「1」でも置く場所によって
表している量が違うことを確認しておきます。
100以上の数を数えて、記録して、数と量を一致させることができました。
でもここまでで終わらない元気な1年生!
「今度は色別に数える~!」
と数える気満々で色別に分けていきます。
さらにそれぞれの数を表の様に記録して、多い順に順位付けまでしてしまいました。
1人の男の子は、8色をトーナメントにして戦わせていました。
子どもたちの発想は本当に無限大!
こういう小さな発見やアイデアを見逃さずに一緒に学んでいけるのが、家庭で行う
学習の良いところですよね。
私の教室は少人数なので、家庭での様に一緒に学べるのですけれど。
かわいい子どもたちです。
算数・数学塾
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